02年10月 7日 改版 　




ゆくらゆくらにアジアたび

グルジアへの道 '98/'01


　グルジアへのアクセスについて、私の知っていることをまとめてみました。データは98年9月下旬〜10月上旬をベースに、2001年10月の状況を加えました。何かの参考になれば幸いです。基本的な旅行情報は『旅行人ノート6・シルクロード』（以下、『シルクロード』）などをご覧になるといいかと思います。 georgia map


(１)  空　路

　空路入国の場合、大きく分けてモスクワ経由とイスタンブール経由があるかと思いますが、モスクワ経由はロシアのトランジットビザが必要との情報もあり、イスタンブール経由が簡単ではないかと思われます。

　なお、2001年10月時点の未確認情報ですがトラブゾン　→　トビリシの航空便があると聞きました。トラブゾンで確認したい場合は、メイダン公園の北東奥にある旅行会社「UTSA Tour」に問い合わせるといいかもしれません。
　私自身は空路入国の経験がないので、空路についてはこの辺にします。
 
(２)  陸　路

　ルートとしては、トルコから東進するルートと、イラン〜アルメニアと北上するルートがあるかと思います。私は01年に東進ルートを、98年に北上ルートを通りました（物好きな、とお思いかもしれません(笑)）。

　ビザと国境越えの情報を以下にまとめてみます。

 ★ ビ　ザ
◆ トルコのビザ　 
　観光目的の日本人は、ビザなしで3カ月トルコに滞在できます。
 
◆ グルジアのビザ　 

※日本人は90日以内の観光であればビザは不要
　（2005年6月15日より）

a)  トルコで 　イスタンブールに領事館があります。午前中のそれなりの時刻に行けば即日発給です。2週間のシングルエントリーが60ドル（※40ドルが正しいとの情報あり）。場所は日本領事館の斜め向かい（Inonu cad. 55番地）。えんじ色を基調としたグルジア国旗が目印。タキシム広場から東側に徒歩5分くらいです。ドイツ大使館の前を通り過ぎた少し先。タキシム広場から行けば左側にあります。（データは01年10月現在）
　このほかアンカラに大使館が、またトラブゾンに領事館がそれぞれあるようです。（→  『シルクロード』初版p.294）

b)  アルメニアで 　グルジアのビザは、エレバンの大使館で取ることができます。98年には20ドルで即日発給でしたが、02年時点で状況は変わっているようです。未確認情報ですが、大使館員がビザ代をピンはねしているとの噂もあり、60ドルほど用意したほうがよさそうです。

　場所はアラム通り22番地。共和国広場からアボヴィアン通りに入り、Pizza di Romaの先にあるSIL Plazaの角を左に曲がって数分歩いた右側。グルジア国旗が目印。

c)  イランで 　テヘランにもグルジア大使館があるようですが、詳細はわかりません……。

d)  東京で 　2002年に東京にグルジア大使館が開設されるとの情報もあるようですが、詳細不明です。


 ★ 国境越えの交通

◆ トルコ〜トビリシ　 

a)  直通バス 　イスタンブールないしトラブゾンとトビリシのあいだを、直通バスが往復しています。私は一度「トビリシ→トラブゾン」のバスを利用しました。直通なので便利ですが、国境で時間がかかります。トラブゾン〜トビリシは所要およそ15時間、料金は25ドルでした（98年10月）。

b)  バス＋列車/バスを乗り継ぐ 　グルジアの黒海沿岸にバツーミという町があります。グルジア側はトビリシ〜バツーミを列車またはミニバスに乗り、バツーミ〜トラブゾンを地元のバスで行く、という方法もあります。
　●トラブゾン〜国境
　トラブゾン〜国境（サルプ）を結ぶ直通バスはないようなので、途中のホパで乗り換えます。直通バスだといって高いチケットを売ってくる連中に注意。
　トラブゾン〜ホパ間は小型バスが定期運行しています。料金は5 M（ミリオン）リラ。ホパで乗るときは町はずれのバスターミナルまで行きます。トラブゾンで乗るときは不明。バスターミナルでは途中乗車となります。ホパ〜国境（サルプ）間はドルムシュまたはタクシーに乗ります。
　●国境〜バツーミ
　どうやらタクシーしかないようです。料金は7ドル（14ラリ）くらいで十分でしょう。まずは“フティ・ドラリ”（5ドル）あたりから交渉してみるといいかもしれません。
　●バツーミ→トビリシをミニバスで
　バツーミの大きなＹ字路を教会側に入り、教会を超えた角に店が数軒並んだ場所があります。時間帯によってはバスやミニバスが停まっています。白バス（？）かもしれませんが、ミニバスは速かった。乱暴な運転でしたが、バツーミ→トビリシを5時間半で駆っ飛びました。速さ優先の場合はお勧め。
　●トビリシ→バツーミを列車で
　トビリシ発夜8時すぎ、バツーミ着翌朝7時すぎ。4ベッドのコンパートメントで8ラリ。まずまず快適。トビリシ駅の切符売り場では基本的な英語が通じました。ちなみにグルジア語の「どうもありがとう」は“ディディ・マドロバ”。１階の荷物預かりは午後7時半くらいに閉まるので注意。（01年10月）

◆ エレバン〜トビリシ　 

a)  直通バス 　トビリシ〜エレバンを直通バスが往復しています。所要時間は大型バスで7時間前後、バンで4〜5時間です。エレバン→トビリシの料金は大型バスが7ドル相当（3,500ドラム）。バンは10ドル強とのこと。
b)  直通列車 　トビリシ〜エレバンを直通列車が往復しています。隔日の運行のようです。たしか10ドル相当（5,000ドラム）くらいだったと思います。国境のチェックはゆるいと聞きます。路線はアルメニア南西部を迂回しているため、かなり時間がかかるようです。（98年10月）


治安状況を含め、状況は時間とともに変化します。
このページの情報が古くなった場合はご容赦ください。




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